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【書評】光と物質の不思議な理論(R.P.Feynman)

今回は最近読んだ本を忘れないように感想をまとめておく,書評回にしたいと思います.自分は読みっぱなしのことが多いですが,たまにはまとめておいてログをつけていこうと思います.と言っても,書評というよりは読書感想文に近いと思います. 今回はR.P.Feynmanの「 光と物質の不思...

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2016年8月24日水曜日

サマチャレ8日目!

(8/25日は)サマチャレ8日目でした.今日の予定は

  • 演習(6日目)
  • 発表準備
です.ついに演習は最終日を迎えました.全ての疑問は今日解決しなくてはいけないというプレッシャーに追われながらも,どうにか水中の光速度を有効数字2桁で測ることができました.使った実験器具は以下の写真です.
手作りの水槽
水が噴き出しました笑

有効数字2桁というと精度が悪いと思われるかもしれませんが,この実験方式で精度を出すには水槽の高さを高くしなければならず,この期間中には不可能でした.有効数字2桁を出すだけでも,80cm程度は水の高さが必要だったのですが,実験室にあったのは50cmの円筒容器のみ.そこで,アクリル板を曲げて高さを延長しました.アクリル板の接合部が弱かったからか,水を入れた時にそこで噴き出して大変なことになりました.3人がかりビニールテープで縛り付けてどうにか実験しました.画面右上にあるのがフィゾーの光速測定装置をアレンジした光速度測定装置です(歯車ではなくて変調レーザー,検出はフォトダイオードに受光させてオシロスコープで読み取りました).そこから出た光は画面中央上に設置されているミラーで反射し,画面中央下にあるコーナーキューブプリズムという光の入射方向に平行な向きに反射させる特別な鏡です(日常的には自転車の反射板.ここで用いたのはもっと精度が良い).
ちなみに,有効数字2桁ってたいしたことないじゃんと思われるかもしれないですが,もしも有効数字をもう一つあげようと思うと水槽の高さを18mにしないといけません.これは実験室では無理です.尤も水槽を横に倒せば立てるよりは楽ですが赤いレーザーでは18mも光が届かないそうです.散乱によって減衰してしまうそうです.なので青などの直進性の強いレーザーを使わないとダメなようです.これはまた機会があればやってみたいです.
ちなみに指導教官は若い頃,まだ青色のレーザーがない頃,水ではないのですが灯油の光速度を測定したそうです.これは散乱の効果は無視できるそうですが,40Lの灯油を使ったそうです.怖いです.死と隣り合わせの実験ですね.

さて,水中の光速度を測定したあとはまずは後片付けをしました.

水槽の水を捨てるのはかなり面倒くさいので,サイフォンの原理を用いて,ホースを使って外に排水しました笑
サイフォンもできて,なんとなくお得感がありました.

引き続き,I.I.などの片付けをしましたが,あれだけお世話になったI.I.を片付けるときは非常に切なくなりました.
といっても,実験中に真ん中を焼いちゃって壊れちゃったんですけどね...200万円するらしいんですけど.もっとも,かなり古い機械だったらしいのでしょうがないと先生は言っていましたが.
それでもやはりお世話になった機械には愛着がわくものなんですね.

そのあとは,研究発表用のポスターとスライドを作りました.

もうそれは地獄です.

本当に徹夜でした.

しかし時間なさすぎて疲れたとかそういう感覚は失われていました.班員には徹夜慣れしていない人も少なからずいて,適宜仮眠をとりながらということでしたが,自分は前に立って発表することもあり,緊張と練習で次の日の発表が終わるまで一睡もできませんでした.

練習として班を二つに分けて発表練習して互いに批判し合って袋叩きににするということをしました.TAの方と先生にも入ってもらい,ダメだししてもらいました.特にTAと先生の指摘は非常に勉強になりました.おかげでかなりまとまった発表ができました.

ダメ出しすることされることは非常に勉強になります.このようにダメ出ししあえる仲間とチームを組むのは非常に大事であり,このような関係を大事にしたいと思った1日でした.

翌日の朝日が昇る頃にはみんなテンションがおかしくなってきて謎の物理ギャグをぶちまけ合うという不気味な展開になったのも,いい思い出です.

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